子宮筋腫の子宮全摘術
子宮筋腫の子宮全摘術
子宮筋腫の子宮全摘術は、筋腫による症状が酷い人や子宮肉腫の可能性がある人で行われます。
子宮を摘出してしまうと、その後は妊娠・出産をすることができなくなるため、妊娠を希望する方には行われません。
しかし、子宮肉腫の可能性が非常に高い場合はやむなく行われることもあります。子宮全摘術の方法は、主に4つの方法に分けられています。
- 1) 腹式単純子宮全摘術(TAH)
最もよく行われている方法で、お腹を切って子宮を摘出する方法です。
- 2) 腹式子宮膣上部切断術(SH)
摘出するのは子宮体部のみで、子宮頸部は残しておく方法です。昭和40年代頃に一般的だった方法です。
子宮頸部だけを残しておいても、妊娠・出産をすることはできず、あえて子宮頸がんになるリスクを残す必要はないということから、現在は腹式単純子宮全摘術が一般的です。
- 3) 膣式単純子宮全摘術(TVH)
お腹を切らずに、膣から子宮を摘出する方法です。出産経験のある場合に選択できる方法で、なおかつ癒着がないことが条件です。また、膣を通らないような大きい筋腫の場合は適用されません。
- 4) 腹腔鏡下膣式子宮全摘術(LAVH)
膣から子宮を摘出しますが、腹部に小さい穴をあけ、腹腔鏡(内視鏡)で確認しながら行う方法です。
近年新しく普及した方法で、従来の膣式単純子宮全摘術に比べて、適用条件が広がったのが特徴です。これによって、筋腫がある程度の大きさあがる、癒着がある場合でも膣式を選択できるようになりました。
子宮全摘術の手術時間
子宮全摘術は、腹式単純子宮全摘術が最も簡単であり、平均は1時間程度、短い場合では30分程度で終了します。
膣式単純子宮全摘術の場合は、平均で20~25分前後となっており、腹式単純子宮全摘術よりも短くなっています。切開する範囲が少なくてすむため、止血や縫合にかかる時間が少ないためです。
最も時間がかかるのが腹腔鏡下膣式全摘術です。この方法も用いる人の場合、筋腫が大きい、癒着があるということが多くあります。
そのため、筋腫の切除に時間がかかる、内視鏡を使った熟練作業が必要ということもあり、平均手術時間は2~3時間程度となっています。
どの手術にもリスクはありますが、体力的な面と感染症のリスクが最も高い方法です。さらに、手術時間が著しくのびると判断された場合は、途中で開腹手術に切り替えるケースもあります。その場合、患者さんには手術後に説明することになります。
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